Friday, November 29, 2013

高山が接戦を制し今季2勝目!「競り合いすぎて楽しかった」



2011年11月27日19時20分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 高山 忠洋 -15
2 宮里 優作 -13
3 上田 諭尉 -10
4 薗田 峻輔 -8
冨山 聡 -8
上井 邦浩 -8
7 白 佳和 -7
藤田 寛之 -7
尾崎 直道 -7
小田 孔明 -7


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今季2勝目を挙げた高山忠洋(撮影:岩本芳弘)








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カシオワールドオープン 最終日◇27日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,280ヤード・パー72)>

 高知県にあるKochi黒潮カントリークラブにて開催された、国内男子ツアー「カシオワールドオープン」の最終日は、単独首位でスタートした高山忠洋と、2位の宮里優作との一騎打ちに。最後まで接戦が続いたが宮里が17番のボギーで後退。高山は最終18番パー5の2打目を約1メートルにつけるスーパーショットをみせ大事な場面でイーグルを奪取。最後は2打差をつけ開幕戦以来となる今季2勝目を挙げた。

宮里優作、最後まで競るも初優勝はならず…単独2位で終戦

 「ショットの調子が悪かったので不安の方が大きかった」と高山は勝てて安堵の表情。18番では「優作の飛距離ならバーディを獲ってくるのでとにかく2オンで、最低でもバーディにしないと追いつかれる」と最後まで気の抜けない展開。しかし、「競り合いすぎて楽しかった。最後まで分からなかったので。今考えると楽しかったですね」宮里との激しい戦いも楽しむことができた。

 この勝利で賞金ランキングは2位に。「べ・サンムンと優勝争いしている時に目標1億円にしたいねなんて話してましたが、それが手の届くところまできて嬉しい」。目標まで約300万円だ。そして、今季複数回優勝したのは日本勢では高山のみ。「日本勢がというより、日本ツアーとしてみているので。べ・サンムンの3勝が最多勝、並ぶにはもう1勝」。最多勝に向けショットにはまだ不安が残る状況だが、「チャンスがあれば気合でいきたいですね」と抱負を語った。

 03年に手首を壊して以来、ずっとケガと付き合いながらのゴルフ。手首のスペシャリストという専属トレーナーの力を借りてここまでやってきた。先週の「ダンロップフェニックス」では左手小指がしびれて棄権、そして翌週の優勝。「彼がいないと優勝どころか、満足に練習もできない。あとは奥さんの存在、これを忘れたらいけない(笑)」、トレーナーと美人妻の助けで掴んだ通算5勝目。6勝目も2人の助けがあれば、きっと挙げられるだろう。

【最終結果】
優勝:高山忠洋(-15)
2位:宮里優作(-13)
3位:上田諭尉(-10)
4位T:薗田峻輔(-8)
4位T:冨山聡(-8)
4位T:上井邦浩(-8)
7位T:白佳和(-7)
7位T:藤田寛之(-7)
7位T:尾崎直道(-7)
7位T:小田孔明(-7)
11位T:石川遼(-6)他3名

宮本勝昌の連続試合出場が151で途切れる




2011年11月27日19時46分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 高山 忠洋 -15
2 宮里 優作 -13
3 上田 諭尉 -10
4 薗田 峻輔 -8
冨山 聡 -8
上井 邦浩 -8
7 白 佳和 -7
藤田 寛之 -7
尾崎 直道 -7
小田 孔明 -7


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カシオワールドオープン 最終日◇27日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,280ヤード・パー72)>

 最終戦となる「日本シリーズJTカップ」の出場権を得るためには、「カシオワールドオープン」で単独3位以内に入ることが条件だった宮本勝昌。しかし、初日から出遅れるとなんとか予選を通過したものの、トータル13オーバー64位に終わり、残念ながら連続試合出場記録は151で途切れることになってしまった。

 宮本は05年の「アジア・ジャパン沖縄オープン」からこの試合まで151試合に連続出場。今季は2年ぶりに選手会長の重責を背負いながらの戦いだった。

アマチュア参戦は遼以来!松山英樹、最終戦へ「調子は最高レベル」



2011年11月30日13時26分






石川遼以来2人目のアマチュアとしてこのメジャーで最終戦という大舞台を踏む(撮影:ALBA)






ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇30日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 東京よみうりカントリークラブで開催される、国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。その年の優勝者と、賞金ランキング25位以上の選手で争われる最後のメジャーへ松山英樹が万全の準備を整えて挑む。

【関連リンク】松山英樹のスイングをスーパースローで分析!

 練習日の火曜日は日が落ちるまで練習を続けていた松山だったが、「調子は自分の出来る最高のレベルまで上がったと思っています。今日もパッと打ったら良い感じでした。良いイメージで万全の準備が出来たと思う」とこの日確かな手ごたえを得た。先週の「カシオワールドオープン」では予選落ちを喫したが疲れもなく、本戦へ不安はなさそうだ。

 石川遼以来2人目のアマチュアとしてこの舞台を踏む松山。この19歳をこの舞台に押し上げる原動力となったのは、その気持ちの強さだ。「同じゴルフするんでプロもアマも関係ないと思っている」。アマチュアとしてプロを押しのけて数々の偉業を成し遂げてきただけあって、並み居るプロの中に入っても物怖じすることはない。あの「マスターズ」であろうと、優勝争いの真っ最中であろうと、どんな場面でも自分のゴルフを貫くことが出来るのが松山の最大の強みだ。

 今年で48回目を数えるこの大舞台でもその姿勢は変わらない。メジャーで最終戦とあってプロならば特別な思いも芽生えそうなところだがアマチュアの松山はいたって平常心だ。「最後だからといって特にはないですね。その年の最後って感じです」。賞金ランク順にスタートするため初日はトップスタート。自分のゴルフを貫いて飄々と上位をうかがう。

遼、ロングアイアン調整で難関18番攻略に照準!



2011年11月30日19時01分






ホールアウト後の練習場ではロングアイアンをメインに調整した(撮影:ALBA)






ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇30日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 国内男子メジャー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が東京よみうりカントリークラブで開催される。4月から始まった国内男子ツアーもいよいよ最終戦。今季ここまで未勝利の石川遼は「良い感じでしまった調整が出来ました。やることの方向性が見えている」と最終戦に自信をのぞかせた。

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 この日プロアマで18ホールをラウンドした石川はホールアウト後の練習場ではロングアイアンをメインに調整。照準を定めているのは名物ホールの18番だ。

 東京よみうりCCの18番は227ヤードのパー3。強烈な受けグリーンとなっており、奥につけると下りの難しいパット、左右に外せば大きく曲がるラインのアプローチが残るため精度の高いショットが求められる超難関ホールだ。石川も「18番がポイントになる。やさしい日はないし、4日間でパープレーなら最高だと思う」と最大の警戒を示しており、ここでスコアを落とさないためにもロングアイアンの精度アップは不可欠だった。

 ロングアイアンの調整を行ったのにはもう一つ理由がある。「2番アイアン、3番アイアンくらいになると手先で合わせてしまうと、まともに芯にも当たらなかったり、小さなミスが大きなミスになる」。正確なスイングが要求されるロングアイアンは、悪いスイングにはシビアに反応してミスにつながる。しかし、逆に言うとこのアイアンで納得のショットが打てていればスイングの精度が上がっている証。「ロングアイアンが一つのバロメーター」と石川も語るように、最終戦を前にスイングの仕上がりを確認する意味も込めて打ち込みに没頭した。

 この最終戦は09年、10年大会と2年連続で最下位スタートと初日が鬼門となっている。確かな手ごたえを得て臨む今年は初日からスタートダッシュをかけることが出来るか。